テコンVはマジンガーZのパクリじゃない…らしい件について

小さい頃見ていたロボットアニメ、マジンガーZ。
これにそっくりの、テコンVというロボットアニメが韓国にあったことをこのニュースで知った。

テコンVに似た玩具を販売していた韓国の業者に対し、テコンVの著作権を持っている会社が訴えた。
玩具販売業者は「テコンVは日本のマジンガーZなどを模倣したキャラクターで、著作権法によって守られる創作物にあたらない」と反論したらしい。

 

このテコンVのデザイン、老眼の私がパッと見たらマジンガーZかグレートマジンガー、またはグレンダイザーと間違うかもしれない位には似ていると思う。

 

ソウル地裁は「テコンVはマジンガーZとは区別される独立した著作物、またはこれに手を加えた2次的創作物に当たる」と判断したらしい。

 

さすが、GalaxyはiPhoneの真似をしていないよ!と堂々という国だけのことはある、とも言えるが今回の件は複雑な気持ちになる。

 

テコンVが放送されていたのは、約40年前。
当時は今程、パクリについて厳しくはなかった。
だから、いいってわけではもちろんないが、日本も海外のパクリは結構あったと思う。

 

「これ○○の真似じゃん。」ということは結構あったのだ。

 

漫画の神様、手塚治虫はディズニーを敬愛し、影響をメチャクチャ受けたことは有名だ。
その手塚治虫がいたからこそ、今の日本の漫画文化があると、私は思っている。

 

ディズニーがライオンキング公開時、その代表的なイメージ画(崖の上でシンバが猿に抱えられている画)を見たときは「手塚治虫のジャングル大帝の真似じゃん」とまず思った。

 

ライオンキングが公開された時は、すでに手塚治虫は他界していた。
盗作などで問題になるかと思っていたら、手塚作品の著作管理をしている会社(手塚治虫の家族?)が「ディズニーがもしジャングル大帝の影響を受けて作品を作ったのなら、手塚はすごく喜んだと思います。」という声明を出し、訴えもしなかった。
正確ではないが、私の記憶ではこんな感じだったと思う。

 

確かに手塚治虫はメチャクチャ喜んだろうなぁ。

 

当時、テコンVを作った人達がどんな気持ちをマジンガーZに持っていたのかはわからない。
ただ、マジンガーにリスペクトしていたのだったらいいなぁと思う。

 

現代はマーケットが国際的になり、こんなゆるい感傷的なことではすまいことはわかる。

 

で、今回の裁判。
もし玩具販売業者が、テコンVでなくマジンガーZの玩具を売っていて、日本の会社が訴えていたら、ソウル地裁は同じ判断をしたのだろうか?

 

 

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やまきゅう

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宮崎在住。 フリーで映像制作の仕事をしているが、50歳を過ぎてなお自分探しをしている人生方向音痴オヤジ。 人生の後半戦を突き進むオヤジが、何を愛し、考え、体験したのか、このブログに記録(log)していきます。 詳しくはコチラ

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やまきゅう

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